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お・も・て・な・し

先日、今年の流行語大賞に『お・も・て・な・し』が選ばれたというニュースがありました。おもてなしという言葉は、ちょっと使われすぎた感はありますが、確かに日本人の奥ゆかしいサービスの基本ですね。プロ中のプロだったら、痒いところに手が届くようにすべてを俯瞰しながらサービスができるでしょう。でも、私のようなネットショップでおもてなしをするとしたら、どうしたらいいのか。ずっと、頭の片隅で考え続けている課題でもあります。

今から40年近く前、歌舞伎町一番街の入り口とコマ劇のちょうど中間くらいに『こくている』というバーがありました。年を取ると昔のことを思い出すせいか、おもてなしという言葉を聞くとそのバーを思い出してしまうんですね。おそらくそのバーは、当時新宿で一番、雰囲気がよく礼儀正しくしかも良心的な料金でした。(たまにカクテルを失敗するのを除けば)

なぜなら、そこは新宿のバーテンダースクールの実習バーだったのです。チーフがスクールの先生で、バーテンダーは全員生徒の実習でした。こちらも、夜の歌舞伎町の修行の身でありましたが、連中も接客からカクテルの作り方まで、お客と先生の前で真剣勝負で実習にあたっていました。かといって堅苦しい雰囲気ではなく、カウンター越しに競馬の予想から文学の話まで結構熱く語っていましたね。(若いね!)たまに先生の目を盗んで作ったインチキくさいオリジナルと称するカクテルを飲ませれられたりもしました。

バー引き


そこで、慣れ過ぎず、慇懃無礼でもなく、お客の懐具合も考え、その場の雰囲気、もちろん好みも頭に入れ、一人前のバーテンダーになるための必要なことを連中は学んでいたわけですね。私は私で、知らず知らずのうちに学ばされていたわけなんですね。客としてのもてなされ方というか、夜の学校の作法を。

連中は卒業してから、ホテルのバーや銀座のバーにバーテンダーとして雇われていきました。私も、客としてついていきましたので、お蔭で敷居を気にすることなく色々なところに出入りできるようになりました。そして私も学校を卒業して就職したときに、連中にすごいプレゼントをもらいました。就職した会社の社長室に『日沼さまをよろしくお願いいたします -バーテン一同-』と書いた、外国製のウイスキィーが届けられたのです。

たぶんそれが、後にも先にも私が今まで受けた最大のおもてなしです。

それでは、今回はこの辺で。

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