カートをみる マイページへログイン ご利用案内 お問い合せ お客様の声 サイトマップ

相撲少年

ある日の都営大江戸線の出来事です。両国駅に着いたら、鬢付け油のいい匂いとともに大柄な少年が3人浴衣の裾を翻しながら、どかどかと車内に入ってきて私の向かいの席にドスンと座りました。まだ昼下がり、車内にはほとんど人影がなく、7人掛けの席に真ん中の少年を円陣で囲むように顔を合わせて座っています。

『そいでさぁ』話の続きらしく真ん中の少年が話し出しました。『のど輪が苦しくってさ、夢中でバンバンバンッて顔めがけてパンチを出したんだよ、そしたら、うまい具合にのど輪がスポンって外れたんだ』『おおっ』という顔で両端の少年がうなづきます。『チャンスと思ったら、すかさずもう一発のど輪が来たんだ、俺はとっさにフェイントでかわし、左前まわしをつかんでガチッとひきつけた』また軽く『おおっ』と言いながら両端の少年がうなづきます。『それから怒涛の寄りだよ、いきなり逆転したもんだから相手は泣きそうになっちゃてね』どんな相撲取りが相手なんだよ、と思いながら聞いていると『土俵際まで追い詰めてあと一息っていうところで、思わぬ逆襲にあっちゃって』『どうしたんですか』『頭突きだよ、俺の顔めがけてガツンガツンと無我夢中で頭をぶつけてくるんだ』『それでどうしたんですか』『決まってるだろ』少年は、ボクサーのように首を左右に振りながら『持ち前の運動神経で全てよけたさ』

番付がちょっと上の少年が、今日の取り組みを後輩に自慢しているようです。髷は結っていますが、どう見ても顔は高校生くらいにしか見えません。まわりの大人はうつむき加減に笑いをこらえ、のんびりした車内に少年の声が響き渡っていました。

相撲面白
文章とは何の関係もありません。


あの少年たちはどうしているのだろうなあ。あれから5,6年は経っているので、うまくいけばTVの中継に登場しているかもしれない。でも、厳しい世界だから廃業してるかもなあ。今日は、名古屋場所の10日目。久しぶりの日本人横綱が誕生するかもしれません。TVをちらちら見ながら、昔のことを思い出してしまいました。もう5日後、どうなっているんでしょうねえ。

コメント

[コメント記入欄はこちら]

コメントはまだありません。
名前:
URL:
コメント:
 

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://blog.shopserve.jp/cgi-bin/tb.pl?bid=100020200&eid=58

ページトップへ