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さくら

今日は朝から快晴、気持ちのいい一日でした。秋田は、ちょうど今が桜の見頃です。満開の桜を見ていると、なぜかちょっと微妙な気分になるのですね。まだ高校生の頃、亡くなったかみさんと弘前に花見に行ったことがありました。そのときは、幸せの絶頂でしたね。希望にあふれ、キラキラした未来がありました。そして、30年以上たち亡くなった年の春、仙台堀川公園の桜を見ながら二人で散策しました。身体の調子が悪く辛そうに歩くかみさんの手を引いて、ベンチに座り水面に浮かぶ桜と散っていった花びらをずっと見ていました。桜の季節になると、どうしてもこの二つの出来事が浮かんでくるのですね。東京では、桜は3月下旬から4月の初め。別れと出会いの季節です。花が開いた次の瞬間、ハラハラと散り始める桜は、ロマンチックでもあり残酷でもあります。過ぎた日々は決して戻ってこないけれど、桜は毎年花を開き、私を微妙な気分にさせてくれるのですね。


また、桜を見てみたい。陽気に誘われ、ふとそういう思いになりました。10数年ぶりの花見です。自宅から車で20分ほどのところに『桜と菜の花ロード』という、有名な桜の名所があります。大潟村の県道沿いで、車から降りる必要がないので、ジャージ姿のままさっそく車に乗り込みました。大潟村は、50年ほど前に八郎潟という琵琶湖の次に大きかった湖を干拓して作られた米作りをしている村です。一人ですからもちろん弁当も持たずに、コンビニのコーヒーを飲みながら車中花見です。大潟村に入ると、見事な菜の花が道路脇に咲き誇っていました。その割に桜はたいしたことないな、と思いながら進むとだんだん渋滞してきました。右に曲がると桜祭りの看板が見えてきました。よかった、途中で引き返さなくて。菜の花だけでもたいしたもんだなと思っていたんですよ。『桜と菜の花ロード』に入ると、まさに壮観でした。まっすぐ1本道の両側にあふれるほどの菜の花畑、その奥に桜並木と10キロ以上続いているんですね。来てよかった!写真だけじゃわからないもんですよ、見てみないと。と思いつつ、でもすぐに忘れるかもねと思っている自分がいました。景色って、一緒に見た人の思い出とともに覚えているんですね。そんなことを思いながら、桜と菜の花の道を走っていました。気持ちを盛り上げようと思って、熊木杏里の桜のサビをちょっとくちずさみましたね。高校生みたいでしょ、やってることが。私、エモーショナルなんですよ。そのうちだんだん昂揚してきて周りに誰もいなければ、車を止めてギターで弾き語りでもしたい気分になりましたね。ギターも歌も下手ですけど。


菜の花2 


何年ぶりの花見を終え、こうしてパソコンの前に座っていると、ふと隅田川の桜を思い出しました。舞台のリハーサルで、墨田区リバーサイド体育館を使っているときです。本番が3月の末だったので、私は出演者たちにこの土手の桜のつぼみが花開くように、みんなも本番で花を咲かせようと話しました。そして本番、舞台監督に雪かごに大量のピンクの雪を仕込んでもらいました。そしてフィナーレのとき、花吹雪のようにピンクの花びらが舞台を舞いました。初めての公演だったので、客席の一番後ろで涙ぐみましたね(これはウソ)。


本物の桜ではないもののこれも思い出に残る桜です。では、このへんで。


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